​鍼灸治療とは

​○鍼灸治療のメカニズム

​東洋医学の一つである鍼灸治療は、近年の研究で少しずつ科学的根拠も明らかになってきており、WHO(世界保健機関)でも多くの疾患に効果があることを認められてます。

​鍼灸は皮膚や筋肉等などの身体に分布する感覚神経を刺激し、その刺激が脳や脊髄などの中枢神経系を介して作用すると考えられています。それが、身体にある様々な調整機能(自律神経系、内分泌系、内因性痛覚抑制系、免疫系など)に働きかけ、自然治癒力が高まり、治療効果としてあらわれます。

​近年では西洋医学が発達し、人間が本来持っている自然治癒力を使う機会が減ってきており、病気に罹りやすくなるなど免疫力の低下も危惧されています。そこで、鍼灸治療の効果が期待されてきています。

​鍼灸治療で効果が出る理由として考えられているのが、βエンドルフィンという神経伝達物質です。鍼灸治療を受けるとこの物質が身体の中で放出されます。

​βエンドルフィンは、鎮痛効果や免疫力の向上、心地よさを与えるなど神経に直接作用します。また、それが身体への負担やストレスを減らすことで、筋肉や内臓の働きや機能を正常にし、新陳代謝を活発化していくことにもつながります。

​○WHO(世界保健機構)鍼灸適応症

​現在、WHOにおいて鍼灸治療の適応とされている疾患が多くあります。この他にも、臨床研究が進んでいる疾患も多くあります。

​WHOによる鍼灸適応症の一覧を以下に記載します。

​●神経系疾患

​神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー

​●運動器系疾患

​関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頸椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折・打撲・むちうち・捻挫)

​●循環器系疾患

​心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ

​●呼吸器系疾患

​気管支炎・喘息・風邪および予防

​●消化器系疾患

​胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾

​●代謝内分泌系疾患

​バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血

​●生殖、泌尿器系疾患

​膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎

​●婦人科系疾患

​更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊

​●耳鼻咽喉科系疾患

​中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎

​●眼科系疾患

​眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい

​●小児科疾患

​小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善

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